COMMENT
Ref.6694はロレックスが生産したデイト付き手巻きモデルの最終系です。1960年代から70年代までおよそ20年間にわたり生産されました。同じ型でもそれだけに表情が年式ごとに違い、一つ一つの個性を見ることができます。1964年製のこちらは伝統的なオイスターケースに、ブラックギルトの文字盤が収められています。レターやミニッツは全て下地出しです。クサビインデックスやクラシックなアルファハンドは、ヴィンテージテイストが強調されるゴールドカラー。希少なノールムバージョン、針も同様の専用品です。王冠ロゴはフラットなものが採用されています。スムースベゼルと3連のオイスターブレスを備えたケースはスポーティーです。搭載Cal.1210は710の次に登場した手巻ムーブメント。安定性が高く、精度も良いため、充分実使用に向いています。パーツも交換しやすく、申し分のない使用感です。
ケースは太くたくましいラグが印象的。細かい使用傷が多々みられますが、プロポーションが良いため貫禄が増しています。ブラックギルトダイヤルはスーパーミントコンディションでしっとりとした艶感が残っています。外周に若干のエイジングが確認できますが、全く気になりません。インデックスや針の状態がよく、ヤレたような雰囲気は感じられません。弊社にて分解掃除済みで、50時間以上のロングパワーリザーブを確認しています。ブレスレットは6+7コマでフルコマです。
当時のブラックダイヤルは生産数がシルバーやホワイトに対して100本に1本、とても珍しいです。加えて腕時計は今以上に高級品で、1家に1本が普通でした。このようなブラックダイヤルのロレックスを着用される方は、個性が認められる当時の上流階級や特別な役職を担う方に違いありません。
BRAND
誰もが認めるキングブランド、ロレックス。精密なムーブメントを水気や不意の衝撃から守るために開発されたオイスターケース、スクリューバック、ねじ込み式のリューズなど、ロレックスの先進性と高い技術で生み出されたパーツによって、腕時計はタフな環境でも使用できるツールへと進化しました。以来このロレックスのスタイルがスタンダードな腕時計の形として今日まで受け継がれています。
HIGHLIGHT
Mint Mint Black Gilt Dial, No Luminous
BRAND | ROLEX |
MODEL | OYSTERDATE |
REFERENCE | 6694 |
YEAR | 1964 |
MATERIAL |
Stainless Steel |
WINDING | Manual |
CALIBER | 1210 |
SERIAL | 95++++ |
CASE SIZE | 34.5mm |
BETWEEN LUGS | 19.0mm |
OVERHAULED | Yes |
GUARANTEE | 1 Year |
STRAP | ROLEX Genuine Bracelet |
BOX and PAPERS | No |