ROLEX OYSTER ARMY Ref.3139

COMMENT

1940年代初頭のオイスターアーミーRef.3139です。30 x 35mm の厚さのオイスターケースは、傾斜した側面が付いたフラットベゼルです。３段にカッティングされた重厚なラグは強い金属光沢を見せます。クッションケースは他のモデルに見られない珍しい造形です。スクリューバック、ねじ込み式リューズは健在で、堅牢性が抜群です。鉛のパッキンが入っており、当時は防水性・防塵性を考えて製造されました。リューズはデザイン性の高い独自のものが装備されています。文字盤は、ルミナスのアラビアインデックス、サークルラインと目の細かいミニッツはミリタリーテイストです。針はベンツ針で、のちのサブマリーナの布石となります。

ケースは素晴らしいプロポーションです。複雑なカッティングで各々のエッジが際立っています。ダイヤルはエイジングを得ており、これぞヴィンテージといった風格が現れています。アラビアのルミナスは焼けていますが、黒つぶれしていません。ベンツ針のブルースチール、赤秒針は色がよく残っています。

ロレックスは、戦争中の連合軍に 3000 を超える時計を供給しました。Ref.3139 は、おそらくこれらの中で最も有名なモデルです。クッション型のオイスターケースは、着用した兵士が野外で湿気や埃から時計を守る、ロレックスの出した一つの答えです。スイスがこの時点で連合国に供給していたことは非常に興味深い歴史です。

BRAND

"誰もが認めるキングブランド、ロレックス。精密なムーブメントを水気や不意の衝撃から守るために開発されたオイスターケース、スクリューバック、ねじ込み式のリューズなど、ロレックスの先進性と高い技術で生み出されたパーツによって、腕時計はタフな環境でも使用できるツールへと進化しました。以来このロレックスのスタイルがスタンダードな腕時計の形として今日まで受け継がれています。"